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Wikipediaより

 クラシックギターの父と呼ばれる フランシスコ・タレガ(スペイン 1852~1909)です。世間では、ギターを弾くには握力が必要と思われる傾向があります。しかし、この歴史的なギタリストはいかがですか?姿勢は脱力し、怪力でギターを弾いているようには到底思えません。
 私は 「ギターが上達しない原因」をずっとレッスンを通して考えてきました。そしてその原因は「猫背」という結論に至りました。

「猫背でギターを弾いたら健康寿命は短くなる。だから…」
 猫背でギターを弾くと、頭から首にかけてはストレートネックとなり、肩は上がって指先は力んでしまいます。そういう方は股関節も緩みがちでガニ股の傾向になります。私は「ギター上達の秘密は健康の秘訣と同じ」と断言できます。逆を言えば「ギターが上達しない理由は不健康にある」ということを意味します。そんな上達が遅い人たちの悩みは、肩こりだったり、冷え性に腰や膝の痛みなど…これらは上に書いたギターを弾く上での問題点「猫背」に起因すると言っても過言ではありません。体の正面に構えるギターを「猫背」のまま弾いてしまったら、これらの症状はますます悪化してしまいます。大変危険です。
 私は理想的なギター演奏法を求めて解剖学からスポーツ運動学、理学療法士の医学系教科書など、様々なジャンルを調べてみましたが、有益な情報はあまりありませんでした。しかしある日、たまたま手にとった宮本武蔵の「五輪書」に私は衝撃を受けました。

「 首筋を伸ばし、うなじに力を入れ、肩から全身に気を回し、両肩は自然に垂らし…」五輪書 水之巻 兵法の身なりの事

 ここには上のタレガの姿勢の全てが書かれていました。解剖学的に言えば、首筋を整えることで頭の重さが効率よく背骨に落ちます。よって背骨のラインや肋骨のアラインメントが変わり、腕のつけ根である肩甲骨が引き下がるという具合です。タレガや武蔵が至った境地は、空想でもオカルトでもありません。彼らの足跡を辿ることが上達の近道であり、健康寿命を伸ばすコツなのです。
 健康の秘訣とギターの上達が等しくなった時、私達は安心してギターを練習することができます。しかし年月を経て染み付いた姿勢を改善するのは誰にとっても大変です。でも心配ご無用。とっておきの簡単な方法をアドバイスします。「枕の高さを下げるか、枕なしで寝る」ということです。最初のうちは大変かもしれませんが、お金をかけずに寝るだけで姿勢が良くなる夢のような健康法です。肩や背中の筋肉が緩んで、最終的には枕なしでも苦労せず寝られるようになります。旅行先で枕が合わないという悩みも無くなります。無理せず少しずつ挑戦してみましょう。

「全ては良い音を出すために!」好奇心をいかに育てるか
 教科書に沿ってレッスンを進めていくうちに、少しずつ指先や肩周りが緩んできます。ここでもっと効率よくギターが上達するエクササイズをご紹介します。空手の三戦(サンチン)型です。これは上半身が一気に整体する素晴らしい身体操作法です。 呼吸も楽になりますし、立って行えば下半身も強くなります。気がつけば、指先から足の裏まで連動する体が手に入ります。
 実際にギターで良い音を出すにはさらに、放鬆(ほうしょう)と勁力(けいりょく)という中国武術で言うところの脱力や身体操作を実践していきます。教室に通う生徒さんが伝統武術の内容を意識する必要はありませんが、そういったタレガから伝わる伝統奏法の音を聴くことで、ノイズのない明瞭かつ深みのあるギター本来の音色を知り、自分でもその様な音を出したいと練習に身が入るようになるのです。


 
ギターが人生を豊かにしてくれる
 以上に説明したギターの伝統奏法ですが、実は2020年現在ほぼ失われているといった状況です。試しにYouTubeで一流と呼ばれる演奏家の動画とタレガの姿勢を見比べてください。背筋が良かったとしても指先の脱力や角度など、何かが違うのに気がつくと思います。これは体型の違いではなくテクニック、「整体法」の違いなのです。私のギターの師匠は、タレガの孫弟子にあたります。私はタレガと日本史上最強の侍と言われる武蔵に共通点を見出し、このタレガ伝承の演奏スタイルを「タレガの最終定理」と名付けました。スペインの伝統的なギターを練習しながら心身に健康をもたらすメソッドです。楽しく音楽しましょう!

 スペインの伝統奏法に興味を持って頂けたら、ぜひ体験レッスンにいらしてください。ギターの音が好きなら誰でも才能アリ、有資格者です。お越しをお待ちしております。

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https://yoshizumi-guitar.com/taiken/